臼蓋形成不全の原因、症状、治療
臼蓋形成不全は、股関節の骨盤側の臼蓋と呼ばれる関節面の形成が先天的に不十分である場合のことをいいます。
股関節は、非常に強い力が加わる関節なので、臼蓋形成不全だと、圧力が高まり臼蓋が、早く擦り切れてしまいます。
そうなると、変形性股関節症になってしまいます。
両股の場合は、両股臼蓋形成不全といいます。
診断には、CE角(central edge angle)を用います。
CE角とは、大腿骨頭中心と臼蓋外上縁を結ぶ線と、垂直線のなす角度をいいます。
正常は、30°以上で、25°以下を臼蓋形成不全と診断します。
変形性股関節症の症状、股関節の痛み
変形性関節症は40歳を過ぎた中年以降、股関節の痛みを生じることがあります。
先天性股関節脱臼検診では、股関節のレントゲンやエコーを用いて
脱臼のあるもの、脱臼はないが臼蓋形成不全のあるものに分けて、
脱臼のあるものはすぐに治療をはじめ、脱臼はないが臼蓋形成不全のあるものに関しては経過観察です。
脱臼はないが臼蓋形成不全のあるものは、幼児の頃に自然治癒して、就学前までに正常になってしまうので治療が必要ない場合が多いです。
大体、幼児から小児までに回復しますが、中学入学までに治らない場合は、運動部に入部するのを避けることがあります。
臼蓋形成不全の原因としてよく見られるのが逆子です。
逆子の状態では、赤ちゃんが自由に足を動かすことができないので、臼蓋が正常に発育しないことがあるからです。
臼蓋形成不全の手術、妊娠出産について
臼蓋形成不全が先天性股関節脱臼と伴う場合、たいてい乳児の3ヶ月検診で発見し、リーメンビューゲルかパヴリックハーネスというバンドをつけて治療します。
この治療では、脱臼は治っても、臼蓋形成不全は残ったままになります。
臼蓋形成不全を放置しておくと股関節に無理がかかり、将来的に痛みが出てくるので、
手術により治療することがあります。
手術は、骨盤骨切り術といって、骨盤側の骨を切って回転させ、臼蓋が大腿骨頭を包む面積を増大させる手術法があります。
骨切り術で対応が出来ないほどの重度の場合は人工関節に置き換える手術を行います。
人工関節の最新手術では、人工関節の素材がよくなってきているので、治療効果も高くなってきました。
臼蓋形成不全で心配なのは、女性の場合、妊娠、出産ですが、
臼蓋形成不全の程度によりますが、妊娠、出産は十分に可能で、
帝王切開をしなくても、自然分娩できることもよくあります。
臼蓋形成不全であるということに気づいていない場合もあるので、疑いがある場合は出産前に一度専門医にみてもらうのもよいです。
ヨガやオステオパシー治療という、整体である程度、股関節を整えて、出産に臨むという人もいます。
また、ある程度筋肉を鍛えるトレーニングをして、筋肉で股関節を保護するようにしますが、運動をやりすぎると逆に悪くなってしまうことがあるので注意します。
登校拒否の症状として、学校に行こうとするとお腹が痛くなるとかがある。
離婚したいって友達が言ってた。
いびき防止枕って効果あるのかな。